避難民支援プロジェクト
2009年10月~12月
2010.1.26記載
バティカロア県ワカライ郡サラティブ村では、衛生環境を改善するためのプロジェクトを行ってきました。津波と紛争の二重の被害を受け、過去に何度も避難生活を余儀なくされた人びとの生活再建を支援するためです。サラティブ村は、同じような被害を受けたワカライ郡の他の地域と比べて支援の手が届きづらく、トイレの再建がなされないまま雨季になるり、特に衛生状態が悪化するという問題を抱えていました。このプロジェクトでは50世帯にトイレを建設するとともに、衛生に関するワークショップを実施しました。
その結果、これまで用を足すのに家から離れた茂みの中へ行かなければいけなかった人びとが、家の敷地内にあるトイレを使えるようになりました。また、人びとが衛生的な生活をすることをサポートできたと思います。家から離れた茂みの中へ行かなければならなかったときは、そのような場所の近くに水があるわけではなく、家から水を汲んで持っていくのも難しかったため、用を足した後に洗わないこともよくありました。家にトイレができてからは、このような問題も解決し、衛生的に用を足せるようになりました。さらに、女性が特に夜間、安心してトイレに行けるようになったことも大きな成果だと思います。
衛生ワークショップには、子ども連れのお母さんが多く参加しました。ワークショップに参加したお母さんは、子どもたちにも衛生的な習慣を教えるため、子どもたちもきれいにトイレを使ったり、トイレの後はきちんと手を洗ったりしています。そのような姿を見て、とてもうれしく感じます。
また、この事業では、事業参加者たちがサポート・グループ(互助会)を作ることを促しました。トイレの建設には、トイレを作る家の人にも穴掘りやセメント作りの補助などの参加を求めていましたが、女性世帯主の家庭など、建設に参加することが難しい人びともいたためです。そのような家庭での作業は、サポート・グループの若者たちが積極的に手伝いました。このように、衛生環境の改善だけでなく、村内での助け合う仕組み作りにも貢献できたと思います。
ジャヤンティニ(コミュニティ・モビライザー)
支援を受けた人の声
氏名:ロガンザン・ステファン

JENの事業にとても感謝しています。これまで、トイレがないことが健康的な生活を送ることができない原因だと考えていましたが、その問題が解決しました。以前は用を足すのに、家から離れた茂みなどに行かなければいけませんでしたが、今はこの事業で建ててもらったトイレを使用しています。また、衛生ワークショップで教えてもらったように、毎日掃除をしてきれいに使うようにしています。このように家庭の衛生状態が改善したことは、子どもたちの未来にとっても重要なことだと思います。衛生ワークショップに参加した村の人々が、衛生的な生活について話し合っているのを耳にするようになりました。
氏名:カンパジ・サントラスダ

私は紛争で夫を亡くし、子どもと一緒に住んでいます。このプロジェクトに、とても感謝しています。去年の雨季には、トイレもなく、衛生状態を改善することで病気を防ぐことができるという知識もなかったため、頻繁に下痢などに悩まされていました。今年はこのプロジェクトで、雨季が始まる前に、トイレを建ててもらい、衛生ワークショップにも参加しました。そのため今年は安心して雨季を迎えられそうです。必要なタイミングで支援してもらえて、よかったです。それに、家にトイレができて(外で用を足さなくてよくなったため)環境をきれいに保つこともできています。