あふれる笑顔だより一食レポート

テーマ
貧困
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南アジアプログラム

プロジェクト概要

庭野平和財団/ スリランカ/ インド/ バングラディッシュ/ 貧困/

2009.12.4記載


背景

庭野平和財団「南アジアプログラム」は、立正佼成会一食平和基金からの委託事業として、2004年より開始された事業です。同プログラムは、「一食を捧げる運動」の主旨に添い、世界で最も多く貧困者が居住する南アジア地域における「貧困の撲滅」に寄与するものです。

具体的には、人権や開発等に優れた見識を有する現地の有識者、活動家数名によって構成される「現地諮問委員会」を各国に設置し、専門的なアドバイスを得つつ、有効な活動をなし得る現地のNGOを選考し、それに対し3年間の財政支援を行なっています。

選考では、書類審査のほか、実際に現地に赴き、候補NGOや対象となる人々について綿密な現地調査を行った上で、カウンターパート(受け入れ担当機関)を決めています。(団体選考は、非公募の形式で行なわれる)。

なお、現地委員会は、「貧困の撲滅」という主要テーマとは別に、数年毎に各国現地の状況を鑑みた上で、当節に取り組むべき課題を「サブテーマ」として掲げています。(例:インドでは、これまで「女性とジェンダー」「疎外された人々」「食の安全保障」などが各年のサブテーマとして設置)。選考では、候補のNGOが、これら各国毎のサブテーマに資する活動がなしえるかが重要な選考基準となります。

これまでに支援をしたNGOは、インド12団体、バングラデシュ1団体、スリランカ2団体であり、現在支援継続中のNGOは、インド8団体、バングラデシュ2団体、スリランカ2団体です。

選考されたNGOへは、支援期間中、NPFスタッフが現地に渡航した上でモニタリングを行う他、報告書のなどによる進捗状況の把握に努めます。また、2007年には、立正佼成会会員の10数名の方々を始めて現地にご案内し、スタディーツアーとして、インドの2団体(ウッタルプラデシュ州の「MSK」、及びオリッサ州の「ACM」)の活動状況を視察して頂きました。

プロジェクトの内容
1.『MUSKAAN(ムスカーン)』の「社会の外辺のコミュニティーと子供達のための意義ある教育」プロジェクトに対する支援
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事業対象の子供達はMuskaanに促されて自身を取り巻く社会環境にも目を向けるようになっている。写真は新聞を読もうと試みる対象事業の子ども。

「ムスカーン」とは、現地の言葉で「スマイル(笑顔、微笑)」を意味します。

マディヤ・プラデーシュ州の州都ボパールにある10地区のスラムにて、学校へ通えない子供たちを対象に、基礎学力の充実を目的とした寺子屋事業を展開。ゴミ収集などで家計を支える子供たちに読み書きや計算を教える他、社会の様々な仕組みや自然環境についての事業や取り組み、また合宿活動など、子供達の持つ様々な可能性を開く活動を展開しています。スラムという過酷な環境で生活する子供達にとって、ムスカーンの存在と活動は、彼らに微笑みをもたらす一つの精神的な支えともなっています。

2.『農村振興社会協会:Social Advancement for Rural Advancement (SARA)』に対する支援
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ハジョン族の人々。SARAの促す住民組織の活動を訪問した際、彼らの文化的伝統を披露してくれた。

SARAはマイメンシンで活動するNGOであり、代表者はバングラデシュ内の少数民族グループ「ガロ族」の出身です。また、スタッフはベンガル人で構成されています。

SARAは、平地に暮らす先住民族「ハジョン族」の人々を支援。自助グループや住民組織を基盤に、職業訓練や技術習得に力を入れ、収入向上につなげます。

ハジョン族は、バングラデシュ国内の先住民グループの中でも人口の小さなグループの一つであり、文化、宗教ともにバングラデシュのマジョリティであるベンガル人社会とは異なった独自のものをもっています。また、ハジョン族はそうした自己の伝統や文化の崩壊を恐れ、これまで外部社会からの様々な介入には一定の距離を保ってきたと言われています。小さな人口の先住民グループであることに加え、こうした彼ら自身の意志もあり、ともすれば農村開発活動では世界に名高いバングラデシュの様々な社会福祉活動から、彼らハジョン族の抱える貧困問題や教育機会に対する支援が取り残される傾向にありました。

SARAは、こうしたハジョン族の意志を尊重し、敬意を持ちつつ、彼ら独自の形での貧困問題の解決や発展を可能ならしめる基本的な機構となる住民組織の形成や、住民組織の連合体である「バングラデシュ・ハジョン連盟」の創設などのために活動を行っています。現在すでに20の村に一つずつ住民組織が形成されており、またそれらの代表者によって構成されるバングラデシュ・ハジョン連盟が機能しはじめています。

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