環境保全型農業研修による生活改善
2011年4月~8月
2011.9.5記載

4月の南アフリカは晩秋で、乾期が始まり、収穫期の終わりを迎えます。4月の研修は3月の経験交流で学んで参加者が試したい技術-プランティングサークル(穴を掘ったところに有機物を入れて堆肥をつくることでその周りの土が肥沃になり保水力も高まる。この周囲に野菜を植えることで収量があがる。狭い敷地でも有効に使える方法)と液肥(鶏糞と薬草をまぜて肥料と防虫の役割をする液体)づくり-について学びました。(写真:プランティングサークル。中央に掘られた穴で有機堆肥を作って周囲に植える。)

液肥については、5月にはキャベツに虫が見られなくなり、すでにその効果が現れています。8月にはこの液肥を自分たちで作り、適切な使い方をしていることが確認されています。今年度は活動開始より3年目にあたり研修回数を少し減らしていますが(7月は実施せず)、収穫期ではないこの時期にほうれん草やキャベツ、かぶ、玉ねぎ、サラダ等様々な野菜が採れ、年間を通じて何らかの野菜が採れるようになっています。(写真:冬期・乾期でも野菜がたくさん収穫できる。)

7月からは研修参加者たちが自分たちで別の学校の校長先生にお願いし、敷地を借りることとなりました。広い敷地であるため主食のトウモロコシを作って、余ったら販売したいのだそうです。本事業では参加者人数が広がらないという課題は抱えていますが、最近このように参加者自らが新しい試みを始める姿勢が見られるようになってきています。(写真:これまでうまくいかなかった野菜の消費に関する記録をカレンダーに色分けする方法に変えたら定着するように。)
渡辺直子(南アフリカ事業 東京担当・現地代表兼任)
支援を受けた人の声
氏名:アリス・ポツァネ

4月に作り方を習った液肥を使ってみたら、これまで虫がつきやすかったキャベツに虫が見られなくなり嬉しいです。食料を継続的に得るため、販売して少しでも収入を得るため、他人をアテにせずに自立したくて野菜作りを行っていますが、目標にはまだまだ達していません。学んだことを生かして菜園を改善して目標達成したいです。
氏名:セリーナ・ランツァネ(活動開始当初の参加者。体調を崩し一時中断していたが戻ってきた。)

これまでせっかく研修でいろいろ学んでも参加者間で些細なケンカをしたり、周囲の人が言うことに惑わされたりしてJVCをがっかりさせることもありました。でも野菜作りが大切なことは実感しています。7月からはトウモロコシを作れる土地を借りられたので、今まで以上にがんばり、自給するとともに余剰を販売して少しでも収入を得られるようになりたいです。(写真:キャベツに液肥をまくセリーナさん。)