環境保全型農業研修による生活改善
2011年1月~3月
2011.6.23記載

1月には新たに30、40代の女性2名と男性1名という若いメンバーが加わってくれました。仕事を失ったけど家でじっとしているより何かできることを、と参加し始めた人たちです。通常の研修の場としている学校菜園は畑が緑いっぱいになっていましたが、逆に使う前に痛んでしまっている野菜があるという課題が共有されました。
(右写真:1月の学校菜園。緑いっぱいだが使われずに痛んでいる野菜もある)

一方、狭い敷地で行う家庭菜園の状況は非常によく、豆、ほうれん草、トマト、かぼちゃなどがたくさん取れています。私も参加者の一人アリスさんにおいしい豆料理をふるまっていただきました。


3月にはかつて貴基金より活動をサポートしていただいておりました東ケープ州・カラ地区の農民たちから学ぶべく経験交流を実施しました。参加者たちはこれまで自分が学んできた技術を徹底して取り入れることでどれほどすばらしい畑ができるかを目にして技術に対する理解が深まったと言い、研修後には早速これまで忘れがちだったマルチ(枯れ草で土を覆う)や有機堆肥づくり、混作を自ら始めています。(右上写真:経験交流でカラ地区の農民に質問する参加者。右下写真:早速マルチもされていた。1月の畑と比べると違いがわかる。)
また、研修で狭い範囲をきちんと管理したらこれまで以上の生産性をあげられることがわかり、学校菜園のサイズを当面は半分にすることになりました。経験交流は「自分の手を動かして生き抜いていくことの大切さがわかった」など参加者の自信にもつながったようです。
渡辺直子(南アフリカ事業 東京担当・現地代表兼任)
支援を受けた人の声
氏名:ジョセフ・ムラバ(経験交流を終えての感想)

これまで自分はどうしてこんなに苦労をしないといけないのか嘆いてばかりいたが、カラへ来てそれが間違いだったことがわかった。自分で工夫して手を動かして食べていくということはすばらしいことだ。年をとっている自分が一生懸命働くことの意味は、学校での菜園をしっかりやることで、こういう生き方もあると若い人に道を示していくことなのだと思う。
氏名:ントコジシ・クベカ(新しい参加者)

私はまだ参加して新しいですが今回の経験交流で多くのことを学びました。ひとつは小さいところから始めて、焦らず少しずつ大きくしていくことです。また自分はお金がないと幸せになれないと思っていましたがこれも間違いでした。いつか機会があったらカラの人たちにも私たちの菜園を訪問してほしいです。そのときには素晴らしい畑をお見せすることを約束します。