住民参加型農村開発
2008年7月~9月
2009.3.10記載
2008年度は本事業の最終年となります。2007年度に実施した活動の成果と課題を明らかにし、残りの事業実施期間へ活かしていくことを目的に2008年4月、これまでの活動の振り返りました。その結果、土壌流出を防止する活動では、一部の村人が傾斜地の利用方法や栽培する植物の多様化に取り組むなど変化が見られました。村での暮らしを続けていくために植林や等高線農業が必要であると村人が考えていることもわかりました。
食料自給の改善については、稲作の改善に取り組んだ結果、収量増加に加え、アヒルや魚を水田に放すことで家族の食生活が豊かになった、という意見が村人から寄せられました。さらに家庭菜園の改善に取り組んだ村人は、他の村人に比べて冬季の野菜不足を軽減できたこともわかりました。
また、2008年4月、5つの集落では共有林に植林する苗木をつくるための苗畑が設置され、利用規則も作られています。苗木生産の研修を行った後、自宅で苗木を作り始めた村人も表われています。等高線農業に取り組む世帯も苗木を作っており、今年の春に植林を行う予定です。
稲作については、バクソン村で7割の世帯がアヒル水稲同時作に取り組んでいるほか、ナムソン村でもアヒル/魚水稲同時作や幼苗一本植え(SRI)に多くの村人が取り組んでいます。
伊能まゆ(JVCスタッフ)
支援を受けた人の声
ヴィ・ティ・スアンさん(29歳、女性)
ナムソン村・トン集落に夫と2人の小さい子供と4人で暮らしています。JVCの活動を通じて知った等高線農業に取り組んでいます。急斜面に段々畑をつくり、トウモロコシ、キャッサバ、粟などの雑穀のほか、みかんやグアバの木も植えています。段々畑を維持していくことはとても大変ですが、夫や義母に手伝ってもらいながら、家族がしっかりと食べていけるようにがんばります。
ハー・スアン・タオさん(42歳、男性)
ナムソン村・チエン集落に妻と2人の息子と4人で暮らしています。稲作の改善の活動で幼苗一本植えを2007年から試しています。一昨年、実施してコメの収量が増加したので、昨年も挑戦しました。昨年は田植えの間隔や稲の種類によって収量の違いがないかなど、いろいろと試しました。病害虫予防隊の一員としてJVCの研修を受けました。稲の病害虫被害が年々深刻になる中、病害虫予防に関する知識を得て田んぼでの観察をしっかりと行い、危険な状況が発見されれば、他の村人に知らせてみんなで予防していきたいです。