あふれる笑顔だより一食レポート

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農業による生計改善、環境教育

プロジェクト概要

JVC/ カンボジア/ 貧困/ 環境/

2011.9.3記載


【背景】
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かつて緑が多く溢れたカンボジア。木々が生い茂り、食べ物に困ったことはないといわれました。そんなカンボジアも、70年代の内戦で国土は疲弊し、多くの人材を失いました。90年代に入ると海外からの援助によって徐々に復興が進み、2000年代に入ると外国企業の投資活動も活発になり、急速に経済発展が進むようになりました。

その一方で、都市部と農村部の貧富の格差は拡大しています。都市部では、近代的なビルや高級車なども目にするようになった一方で、カンボジアの人口の約7割が住んでいる農村部では、未だに安全な水を確保することも難しく、農家は干ばつや洪水などによって自給するための食糧すら確保できない状況です。食糧を購入するために土地を担保に借金をして、その結果、土地を失って都市部のスラムに移住する人も後を絶ちません。(写真:首都プノンペンに建設中のビル)

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さらに近年、大規模な農地開発によって森林が失われたり、農家の土地が奪われたりするケースが増えています。農民が生きていくために必要な森や土地を守り、農業を続けていくためには、農民自身がそれらの価値を認識し、借金や農薬・化学肥料など外部からのお金やモノの流れがなくても農業を続けられるようにならなくてはなりません。(写真:豊かな森がプランテーションに)

 

 

【プロジェクトの内容】

シェムリアップ県のソトニコム郡、チークラエン郡の8集合村(108村、世帯数約16,000世帯)を対象に、農家が生態系に配慮した農業によって生計を向上・安定させられるよう、農業研修を実施しています。また同地域で環境と生態系について理解を深めてもらうために、活動地内の10の小学校や地域住民、地元行政と協力して環境教育や植林活動を実施しています。

 

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現在は、生態系に配慮した農業の研修と、「環境」や「生態系」といったものをより理解してもらえるように学校や地域と協力して環境教育を実施しています。農業の研修は興味のある農家に直接実施し、環境教育は主に小学校の先生や児童に対して講座や授業を実施しています。(写真:環境教育。学校で育てた苗を利用して植林キャンペーンを実施)

 

◆生態系に配慮した農業とは?

生態系(Ecosystem)とは、「生物と、生物を取り巻くそれ以外の環境が相互に関係しあって、生命(エネルギー)の循環をつくりだしているシステム」のことです。「生態系に配慮した農業」とは、つまり、生産者(植物)、消費者(私たち人間など)、分解者(微生物)がバランスを保ちながら循環し、外部からの投入が少なくても持続できる農業のことです。

◆なぜ生態系に配慮した農業なのか?

カンボジアでは年々農薬や化学肥料の使用量が増えています。その結果、土壌に住む微生物が必要な養分を得られず、土壌が痩せ地力が落ちると言われています。また、農薬を利用することで、害虫を捕食する小動物の数が減少し、いわゆる「害虫」が大量に発生することがあります。こうした状況はすでにカンボジアの農村で深刻な問題を引き起こしています。

また、カンボジアで売られている農薬の多くは外国から輸入されたもので、成分や使い方がカンボジア語表記されていません。そのため、誤った使用によって、健康を害する人も後を絶ちません。

カンボジアの農民の多くは小規模な自給農家で、農業機械や化学肥料などは借金で購入しなくてはなりません。そこで、耕作に利用している牛の糞を利用して堆肥を作り、収穫後、稲ワラを牛のえさとすることで、借金をせずに農業を続けることができるようになります。このように、化学肥料や農薬を利用しない農業を実施することで、環境にやさしく、家族の健康や家計にも良い効果が期待できます。

◆JVCはどんな活動をしているの?

生態系に配慮した農業の研修を実施し、農家が自給を達成し、さらに余剰分のコメや野菜などを販売することで収入が得られるように支援しています。研修には誰でも参加することができるよう、参加希望者全員を受け入れるようにしています。また、「環境」や「生態系」といったものをより理解してもらえるように学校や地域と協力して環境教育を実施しています。環境教育はまず小学校の先生を対象とした研修を行い、小学校の先生が児童や地域住民に対し、環境教育を実施しています。

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