農業による生計改善、環境教育
これまでの成果
2009.12.14記載
生態系に配慮した農業の研修として、これまで主に稲作改善技術研修、栄養菜園研修、苗木作りと植林、堆肥作りの研修を行ってきました。
稲作改善技術として、JVCは「幼苗一本植え(SRI)」という技術を研修で伝えています。SRIは20日齢ごろの苗を一本ずつきちんと列にして植えるというやり方です。こうした田植えをすることで、稲本来が持つ生命力を十分に引き出し、特別に肥料の投入を増やさなくても増収が見込めます。こうした研修を毎年実施し、昨年は合計で約4500名以上の人が研修に参加しました。
栄養菜園研修は、できるだけ手間をかけずに、家庭用に使う野菜くらいは家の軒先で自給できるようになってほしいとの目的から研修を実施しています。栄養についての講座や菜園作りの研修、野菜栽培の技術研修などを実施してきました。こうした研修を実施した結果、昨年は合計800名以上の人が研修に参加しました。
かつては森林資源が豊富であったカンボジアでも生活伐採や商業伐採によって年々森林資源が減ってきています。減少しつつある森林資源を少しでも増やしていこうと苗木作りと植林の研修を行っています。JVCは植えることで土壌改良にもつながるマメ科の木を推奨し、昨年は約8500本の木を生産・配付し、農家に植えてもらいました。
堆肥作り研修は稲作や野菜作り、植林をする際に大切な良い肥料を農家自身で作れるようになるために実施しています。「生態系に配慮した農業」を実践していく上でとても重要な堆肥を多くの農家が作れるようになるよう研修を実施しています。昨年は530名ほどの人が研修に参加しました。
環境教育はこうした「生態系に配慮する」ことがどうして必要なのか、小学校の先生を通じて児童やその親御さんを始め、地域の人たちに考えてもらうことが目的です。昨年は5つの小学校で600名以上の児童が環境教育の授業に参加しました。また地元の議員や行政職員も参加して、ワークショップを開催し、環境の保全の大切さやどうやって環境を守っていくかについて話し合いました。