農業による生計改善、環境教育
2011年7月~9月
2011.9.26記載

カンボジアでは7月頃から本格的な雨期に入り、田起こしや稲の苗床を作り、そして、田植えが始まりました。活動地の農家も一家総出で田植えを行っています。伝統的な稲作では収穫できるコメが少ないため、小規模農家の中には食べるコメを買わなくてはいけない農家もいます。
そこで、JVCでは化学肥料や農薬などを利用せずにコメの収穫量を増加させることのできる幼苗一本植え(SRI)研修を実施しています。また、野菜などが不足し、栄養失調状態にある子どもも多く見かけます。そのため、栄養菜園づくりの研修も行っていますが、この時期になると畑が水に浸かってしまうため野菜作りは一休みとなります。
SRIや栄養菜園づくりの研修に参加した農家からの反応は上々で、「去年もコメの収量が増えた」、「自家用の野菜はもちろんのこと、野菜を売って生計も少し良くなったので、今年も研修で習ったことを続けたい」という声が聞かれます。
また、JVCでは研修を行うだけではなく、実際にスタッフも試験農場で、米作りや野菜栽培などに挑戦しています。今年は異なる品種の稲や日齢の異なる苗を植え、収穫量にどのような違いが出るのかを試しています。試験農場での結果を今後の活動に活かすことができればと思っています。どのような結果がでるのか、その結果を農家の方々に報告するのが、今から楽しみです。
樋口正康(環境教育担当)
支援を受けた人の声
氏名:ミン・チェン(女性)

3年前にJVCと出会い、農業研修を受けています。田んぼがないのでSRIはできませんが、栄養菜園での野菜作りに取り組んでいます。以前は4種類の野菜しか育てることができませんでしたが、現在では9種類もの野菜を作れるようになりました。今後も野菜をたくさん作りたいので、ため池を自分たちで掘りました。今後も研修に参加して、新しい農業技術を習得したいです。
氏名:クーン・コム

JVCの農業研修を受けて、SRIを始めたのは4年前になります。SRIを始めてお米の収量は約2.5倍になりました。SRIを始めるのには勇気がいりましたが、始めて良かったと思っています。現在、年間約4トンのお米が取れるので、2.5トンのお米は販売しています。昨年はお米を売ったお金で、家具を買うことができました。このまま行けば2013年には、家を建てることができます。