帰還民支援プロジェクト
2008年9月~12月
2009.3.10記載

2008年10月にバティカロア県ワカライでの帰還民支援事業が一段落し、キラン郡の新しい帰還地で支援事業を始めました。支援の対象は、4月から5月に避難先からキラン郡に戻ってきた人々です。もともと伝統的な農業を生業にしていた人が多いため、まずは種と農具を配布し、農業への復帰を支援しました。約1年半の避難生活で、農具や種を集めて保存する機会を失ってしまっていたためです。
人々は帰還後、国際機関やスリランカ政府から食糧支援を受けながら、将来に対して不安のなかに暮らしていました。特にこの地域は長らく反政府勢力の支配下にあって、外部との交流が少なく、政府による開発支援の手が届きにくい地域でした。私たちのような国際NGOが支援に駆けつけたことは、人々に希望を与えました。最も必要とされていたものを、よいタイミングで支援をすることができたと思っています。種や道具と希望を与えることで、人々に生業を再開する力を与えることができました。村へ行って直接人々から話を聞き、新しい生活に向けて笑顔が戻ってきた様子を見ることは、とても大きな喜びです。また、何度も村へ足を運び、村人たちとの間に信頼関係を構築することができました。紛争の影響で教育の機会が少なかった人々ですが、とても働き者で、支援した道具を最大限に活用しています。そういう人たちに対して支援できることは幸せです。今回の支援事業を通して、キラン郡の人々は生活を立て直し、未来を築いていく前向きな力を手に入れられると思います。
G.デービッド(プロジェクト・オフィサー)
支援を受けた人の声

カヌガラトナムさん
2008年の4月に避難先から戻り、JENの支援で生業である伝統的農業を再開しました。農業のほかに漁業もおこなっています。夜の間に灌漑(かんがい)湖に網を仕掛け、早朝とりに行きます。農業の規模を大きくしたいという夢もありますが、まずは何とか自分と家族が生活できるようになれたことに感謝しています。

ラヴィさん
紛争で1年半ほど避難していましたが、2008年の4月にもどってきました。5歳の娘がいますが病気で胃の半分を切除し、身体が弱いので心配です。夫は灌漑湖で漁をしていて、私は伝統的な農業をしています。避難生活をしていて今年は種がなかったのですが、JENが支援してくれました。一生懸命働いて生活をよくし、家が完成したら家具を買って快適な生活をしたいです。