給水設備緊急修復プロジェクト
2008年7月~9月
2009.3.10記載
JENは、引き続きジャパン・プラットフォームの資金協力を得て、今年4月から18校の給水設備等の修復を手掛けています。早急な修復を必要とする分野に特化することで、より多くの子どもたちが衛生的な環境で教育を受けられるよう努力しています。これまでに12校の修復作業が完了し、これらの学校では2カ月の保証期間を経て学校管理委員会(地域教育局、校長等からなる)への引渡しを予定しています。
対象校18校のうち、5校の小中学校は、バグダッド北東部の貧困者居住地区、サドルシティに位置しています。ここは、反政府派の宗教リーダーであるムクタダ・サドル師の率いるマフディー軍の拠点となっていました。2008年3月の治安悪化の際には、同地区住民は移動を制限され、そのために水や食料、教育等の基本的ニーズへのアクセスが断たれた経緯があり、治安面では不安が残りますが、市内で最も大きなニーズを抱えている地域とも言えるでしょう。
事業の実施に際し、引き続き改善が見られない治安状況に対処することを最大の課題として、スタッフ・建設業者の安全を最優先事項としながら事業を進めています。
また、現在イラク国内の治安に鑑み、国際スタッフは隣国・ヨルダンのアンマンに常駐しています。このため、電話やメールを通じて最低1日に1回はバグダッド事務所とのコミュニケーションを図り、現地と密な情報共有に努めています。
田中富美子(JENスタッフ)
支援を受けた人の声
アフマド君(男子生徒、9歳)
校舎のかわいい壁画ときれいな洗面所がとても気に入っています。水が出るようになったし、電気だって付きます。洗面所はとてもきれいです。僕は学校を卒業したら、お医者さんになりたいです。
ファトゥーマさん(女性教員)
学校のトイレを修復してくださり、また、電気系統も整備してくださって、大変感謝しています。洗面所は問題なく機能していますし、暑い日には教室の天井にある扇風機を使うことがあります。私はただただ、すべてのイラク人が平和とともに暮らすことのできる日を心待ちにしています。