学校水衛生改善プロジェクト
これまでの成果
2011.8.31記載
2010年、JENはスーダンで2つの事業を実施しました。
1つは、ジュバ郡に建設中の国立教員養成所の付属小学校3校の建設です。2009年に建設を開始し、2010年の8月に工事が完了しました。この事業では、建設に携わる人を、学校周辺のコミュニティから雇用し、それぞれのコミュニティの人びとの手で完成させました。
大工や左官の技術のある人が、ワーカーに技術を教えながら建設しました。そのため、コミュニティの人びとが建設期間を通して現金収入を得るだけでなく、建設に必要な技術を習得することができました。これから復興・開発が進んでいく南スーダンで、建設の技術を持っていることは、職を得るうえで大変有利になります。この事業に携わったコミュニティの人びとが、南スーダンの復興を担っていくことが期待されます。完成した学校は1校につき、40人から50人の子どもが使用できる教室が8教室あります。2011年の新学期から、960人~1,200人の子どもたちが、設備の整った新しい学校で勉強できるようになります。

2つ目の事業は、2007年から一貫して行っている、小学校を対象とした衛生環境の改善です。2010年は中央エクアトリア州のモロボ郡とカジョケジ郡というふたつの地域で事業を行いました。この事業で51校・11,398人の子どもたちが、PHASTと呼ばれる参加型の衛生教育を受けました。子どもたちからなる衛生クラブも作られ、衛生に関するメッセージを学校や地域に伝えていく中心的な役割を担っています。メッセージは子どもたちが作った歌や寸劇を通して、広くコミュニティに伝えられています。これらの学校では、先生を対象にした衛生教育を行うためのトレーニングを行っており、JENが事業を完了したあとも先生たちが中心となって、新しく入学してきた子どもたちと衛生について学ぶことができます。(写真:衛生教育トレーニングを受けるカジョケジの小学校教師)

また、20校の小学校にトイレを建設し、6,046人の子どもたちが学校でトイレを使えるようになりました。さらに、17校の小学校で井戸掘削を行っており、2010年末までに8校で井戸が完成しています。最終的には、この事業で5,408人の子どもたちと子どもたちの家族など近隣の住民が安全な水を得られるようになります。これらの施設を作った学校では、その周辺に住む人びとによって、水衛生施設管理委員会を結成し、委員会が施設を管理していけるように地域ごとにルールを作る後押しをしたり、ハンドポンプ・メカニックのトレーニングを行っています。このように、衛生環境を改善しながら、事業に参加する人びとが自分たちの力で問題を解決していく努力を後押ししています。(写真:参加型の衛生教育)