学校水衛生改善プロジェクト
2011年7月~10月
2011.12.8記載

7月の華やかな独立の賑やかさも終わり、8月から事業が本格化してきました。私の活動するカジョケジ郡では、井戸掘削のための水脈調査が始まりました。そして、衛生教育は、コミュニティへの周知活動から住民自身による問題発掘のワークショップへと進んでいます。前回お知らせしたコミュニティによるトイレ建設は、住民への実技トレーニングを10日間かけて実施しました。これからは、住民たちがトイレ建設の主役です。
そのような中、今事業の衛生教育の新しい取り組みがラジオ番組です。学校を中心としたコミュニティへワークショップを通して直接伝えるだけでなく、ラジオを通してより多くの人に衛生の知識を広め、コミュニティ全体で衛生への意識を高めます。教育を受ける機会のなかった大人や、読み書きができない人にも衛生メッセージが伝わるように、そして、学校から帰ってきた子どもが家でも正しく実践できるようになることが狙いです。

ラジオ番組は自分たちで作成しました。しかし、番組作成の経験がなかったので講師を招き作成の指導をしてもらいました。番組は30分のドラマ形式で人々に親しみやすいかたちにしています。収録は、音の反響を抑えるため屋外で行いました。声だけだと臨場感が出ないのでジェンスタッフが実際に演じています。 例えばドラマの内容の一つは次の通りです。
ある村に二つの家族がいました。一つの家族は戦争中避難していて、難民キャンプで衛生教育を受けていました。もう一つの家族は避難せずに村にとどまったため、衛生教育を受ける機会がありませんでした。衛生教育を受けた家族(衛生家族)が受けていない家族(不衛生家族)を訪問したところ、トイレもなく手を洗うところもありません。そこでご飯を食べた衛生家族はお腹を壊してしまいます。お腹を壊した衛生家族は病院からの帰り際、不衛生家族を訪問し、トイレを作り衛生的な環境にすることを勧めますが、不衛生家族のお父さんはそれを聞き入れません。
そこで、村長が登場しトイレを作らないと罰すると警告します。また、衛生プロモーターが不衛生家族を訪問し、トイレの必要性と衛生的な環境の重要性について説明します。最後には不衛生家族のお父さんも納得し、トイレを作り手洗いを行うようになったということです。
このような話の他に、手洗いの方法、食べ物の保管方法や調理器具を清潔にすることなど全部で8つのエピソードを作成しました。放送は今からですが、どのような反響が人々からでてくるか、人々がどれだけ関心を持って聞いてくれるか、今から楽しみです。(写真上:ドラマを演じるジェンスタッフ(右がポニー)、写真下:収録のため力いっぱい演じているジェンのスタッフ)
ポニー・シルビア(カジョケジ郡担当プロジェクト・アシスタント)
支援を受けた人の声

氏名:ポニー・ロース(28歳)
衛生教育に参加しました。トイレですることが病気を防ぐためにどれだけ大事かよくわかりました。また、2歳の子どもがよく部屋の中でしてしまうのですが、してしまった排泄物を正しく処理しなければいけないこともよくわかりました。今は村でお茶屋をしているのですが、将来は町で食堂を開きたいと思っています。なので、これからも衛生についてしっかり学んでいこうと思います。

氏名:ジュドゥ・アレックス(19歳)
衛生教育に参加しました。コレラや下痢にどうしてなるのかがよくわかりました。村の人が水をフィルターに通して使うといいと言っていたので、今度からやってみようと思います。学校ではこのようなことは学ばなかったので今度からも衛生教育に参加していきます。両親や二人の妹にも今日学んだことを伝えたいとおもいます。