学校水衛生改善プロジェクト
2009年10月~12月
2010.1.26記載

現在、南部スーダンで帰還民支援を実施しています。事業内容は中央エクアトリア州学校水衛生改善事業です。南北スーダンは20年以上の戦争により約50万人が難民となって国外に避難しました。JENは南部10州の中でも難民の帰還が最も著しい中央エクアトリア州の人びとのために帰還民支援を開始しました。2009年4月から開始した学校水衛生改善事業は12月時点で衛生教育を終了し、井戸も8本中6本の掘削が完了しました。この事業では衛生教育を実施後、さらなる介入や支援が必要とされる学校を選定し、井戸やトイレを建設します。
完成した井戸にまつわるうれしいエピソードをご紹介します。完成した井戸を家畜等の排泄物による汚れから守るために、住民に自らの手でフェンスをつくることを約束して頂いています。地元で手に入る木製の資材や簡単な釘を使って、地元の委員会がフェンスを建設することになっていますが、この作業には時間がかかることが多いです。そんな中、掘削後すぐに地元の人びとによってフェンスが作られた学校がありました。また、井戸の維持管理として、排水溝の溝から流れ出る水を農業用水として使用している学校もあります。
このように、たくさんの帰還した人びとを勇気づけ、励ますことができました。引き続き、みなさまのご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。
若野綾子(本部プログラム・オフィサー)
支援を受けた人の声
氏名:ジョイス・ロパニ (14歳、女性。写真左)

ウガンダのアルアという地区にあるライノという難民キャンプで生活していました。そのキャンプでの生活は非常に厳しいものでした。たとえば洋服がなかったり、十分な食べ物がなかったりしました。また武装集団が時にキャンプを攻撃し、子どもの誘拐がキャンプにいる人すべてを混乱させました。今の生活は比較的安全です。また学校に行くこともできるし、教育をうける機会もあります。JENの衛生教育を受けて、爪を短く清潔にしている生徒もいますし、髪の毛も短くしました。最近では皮膚が理由なく痒くなることもなくなりました。当時はトイレがなぜ重要なのかもわかりませんでした。
氏名:ダタ・リチャード (7歳、小学校2年生、男性。写真中央)
わたしはコンゴの国境沿いで生まれました。両親が戦争を逃れるために故郷を離れたからです。そのあとは、ほとんどの時間を茂みの中で過ごし、その時のことは思い出すこともできません。JENの衛生教育を受けるまでは、なぜ髪の毛を短く清潔にしておく必要があるのか、わかりませんでした。両親がいつも髪の毛を切ろうとしていましたが、どうしてなのかわかりませんでした。いじわるをされて強制的に髪の毛を切られているのだろうと思っていました。でも、JENの衛生教育を受けてそれは衛生的に必要なことだったと理解できました。