支援プロジェクト


ロヒンギャ難民支援事業

2018年1月1日~2018年12月31日(年間)

■緊急支援

家族用テントで生活するロヒンギャ難民の家族
家族用テントで生活するロヒンギャ難民の家族

緊急支援物資を受け取るロヒンギャ難民の家族
緊急支援物資を受け取るロヒンギャ難民の家族

雨季に向けてテントを補強するロヒンギャ難民の家族
雨季に向けてテントを補強するロヒンギャ難民の家族

ミャンマーからバングラデシュに避難したロヒンギャ 難民を適切に保護し、避難生活に必要な支援な物資を提供しました。

  • ・雨風をしのぎ、家族と共に安心して過ごせるよう、5万世帯以上に家族用テントを配布しました。
  • ・ 雨季に備え、テントの補強キット(竹の柱、防水シート、ロープ、道具など)を約6万1000世帯に配布しました。
  • ・水や毛布、マット、ソーラーランタンなどの緊急援助物資を約 6万1000人に配布しました。
■中長期的支援

難民キャンプの学校で 学ぶロヒンギャ難民の子どもたち
難民キャンプの学校で学ぶロヒンギャ難民の子どもたち

ロヒンギャ難民が 避難生活を終えたのちに自立して生活できるよう、教育支援や職業訓練等の活動を行いました。また、中長期化する避難生活の中で、感染症等から身を守るため、保健・医療支援も 行いました。

  • ・45,118人の子どもたちが初等教育を受けることができるようになりました。
  • ・UNHCRが運営する 22 か所の健康センターにて、410,266回の健康診断・相談を行いました。
  • ・水や毛布、マット、ソーラーランタンなどの緊急援助物資を約6万1000人に配布しました。

【今後の展望 】

新たに、ミャンマーからバングラデシュに逃れるロヒンギャ難民の数は次第に減少傾向にあります。しかしながら、ミャンマーでの迫害を恐れるロヒンギャ難民の人びとは、ミャンマーへの帰還を望まず、避難生活は中長期化することが予想されます。一方、受け入れ地域では、燃料として使用するために森林伐採が進み、また受け入れ地域の住民は、難民が自身の仕事を奪っていると、難民受け 入れの不満を募らせているとも言われています。

避難生活が中長期する中、UNHCRはバングラデシュ政府やパートナー団体と協力し、住居や生活物資の支援に加え、人々が心身の健康を回復し、自立に向けて進めるようカウンセリングや教育支 援・職業訓練など、幅広い活動を続けます。また、受け入れ地域の住民への支援も同時に行うことにより、受け入れ地域の負担を減らし、難民受け入れへの理解を促進することも目指しています。


【スタッフの感想】

私は今、バングラデシュで UNHCR の難民保護活動を行っています。実はバングラデシュは私がUNHCRに入って最初の赴任地で、思い入れがある場所です。その2004年当時から、ロヒンギャの 人々が経験してきた苦難や苦悩を間近に感じてきました。

安全と保護を求めてバングラデシュに逃れてきた難民の多くは、女性や18歳未満の子どもたちです。障がいや病気をかかえていたり、身寄りのいない高齢者も多くいます。UNHCRの行う難民の 方々への支援は「衣(及び医)食住」を満たすだけではなく、心のケアやサポートを通して、難民の方々自身の持つ再生する力に寄り 添いたいと考えています。

しかし、最も傷ついている人はそうした場所に出てきません。例えば先日、ラカイン州で被った襲撃で3人の子のうち2 人を失った夫婦が、悲しみとトラウマのあまり家から出ることもできず、すぐに支援が必要だという報告を受けたことがあります。ロヒンギャの人々は何世代にも亘って虐げられてきて、それが生活の一部にすらなっている。助けを求めて良いという認識もないのです。そうした最も弱 い立場の一人ひとりに、手を差し伸べるシステムを作らなければ、と強く思います。


【受益者の声(2人):喜び、成果、ゆめ等】

カリマ(10歳)
カリマ(10歳)

カリマ(10歳)

10歳のカリマは、母クージャ(40歳)、弟サイフル(4歳)、祖母スビア(60歳)と共にバングラデシュに逃れてきました。難民キャンプでの避難生活を送っていましたが、2018年6月の大雨によるがけ崩れで家が流されてしまいました。

6日間隣人のシェルターへ避難を余儀なくされた後、UNHCRの支援で平坦に整備された安全な場所にある新しいシェルターに移ることができました。「以前より安心して眠れます」と母のクージャは話します。

シャタラ・べガム(18歳)

1歳の子どもと共に避難してきたシャハラは、バングラデシュに避難してすぐにUNHCRから食べ物やシェルター、保健サービスの支援を受けることができました。UNHCRは母親と子どものためにカウンセリングも提供しており、子どもの栄養状態や授乳、健康を保つための相談に乗っています。「よいアドバイスをもらっています。今までこうした支援をうけた ことはありません」とシャタラは話しています。

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