支援プロジェクト

【背景】

カンボジアの活動対象地域では、近年、大規模な農業開発や人口の増加に伴う農家の自然資源利用の増加によって森林などの自然資源が急速に減少している。また、約4割の家庭が季節的な出稼ぎに行っており、そのうち半数は隣国タイなどの海外へ出稼ぎに行っていることから、村では田植えのための人手を確保することが難しく、種籾を直接田んぼに播く「直播き」を実施する農家が増えている。農業に費やす時間や労力を少なくすることで、現金収入につながる活動に従事する農家が増えているが、夫との死別や子どものいない家庭など、働き手がいない家庭ではそのようなこともできずに生活は苦しくなるばかりである。
また、気候変動の影響もあり、雨季に充分な水を確保しておくことができず、乾期に深刻な水不足が起きるようになっている。水にアクセスできないことで、家庭菜園などを実践できずに日々の食料を市場の外国産の野菜に頼らざるを得なくなったり、生活用水を購入する必要がでてくるなど、現金支出の増加にもつながっている。
反対に過去にJVCの支援を通じて水を確保した家庭では、乾季も家庭菜園を行い、日々の食料を自分達の手でつくることができている。事業地において水の確保ができるかどうかは、農家の安定した暮らしを大きく左右する要因になっている。

近年、GDP成長率7%前後を維持するラオスの経済成長は、主として電力と銅などの鉱物資源、農産物の輸出に支えられている。これらはダム建設や鉱山開発、プランテーションの設置などによるもので、しばしば国民の6割以上が居住する農村部での、公正な手続きを踏まない土地の収用や、水質汚染、ゴミの投棄などの環境破壊を引き起こしている。農村住民は稲作を営みながら、食料や生活資材の多くを林産物に頼って生活を成り立たせており、その影響は深刻である。なかでも小農や土地なしなどの貧しい階層ほど、自然資源への依存率が高く、これら開発の負の影響を強く受けている。

現在、世界中にHIV陽性者は3,340万人いると言われていますが、南アフリカ(以下、南ア)にはそのうちの6人に一人、560万人が存在し、この数は 一カ国が抱える陽性者数としては世界最多です。2011年度現在、南アの年間死亡者数の43.6%、数にして毎日約1,000人がエイズで亡くなっている 状況にあります。

1994年のアパルトヘイト撤廃後の南アフリカは、人種融和と黒人の生活向上を目指して新しい国づくりが開始され、プラチナ、金など世界でも有数の鉱物資 源国として年率約5%の経済成長を遂げてきました。しかし、結局、鉱物資源からの収益に頼る経済は、富の集中を招き、貧富の格差を拡大させてきました。一 国の中に「南北」格差が凝縮するような構造はアパルトヘイト時代と変わっておらず、この結果、経済成長にもかかわらずMDGs(※1)のほとんどの指標や HDI(※2)で数値が後退し、1996年以降、子どもの死亡率が上昇し続けています。

南アフリカでは1994年まで続いたアパルトヘイト政権により、意図的に自給自足のための農業が衰退させられました。農村地域は、「貧しい」というだけで なく「労働力のリザーブ」と呼ばれ、鉱山労働者や白人大農場への出稼ぎ労働者の供給地として位置づけられ、自立性がなく、希望や可能性を感じられない場所 になってしまいました。こうした状況に対しJVCは2001年度より、南部の東ケープ州カラ地区の9ヶ村において5年計画で、環境保全型農業の普及を進め てきました。

ベトナム政府は経済発展を最優先に、海外投資の誘致を進めたことで、都市部と山岳地域の経済的格差が広がっています。
プロジェクト対象地域であるホアビン省タンラック郡はハノイから南西約110kmに位置しています。人口の70%がムオン民族、その約85%が農業を営 み、イネ・トウモロコシ・サトウキビを主に生産しています。同地域に住むムオン民族は狭い農地に加え、技術的問題などから、コメの自給率は30~50%に とどまっています。政府の貧困削減政策により改良種と化学肥料などの支援はされていますが、その特徴や弊害についての情報は乏しく、病害虫の被害に遭い不 作に陥るなどの問題が生じています。

「時間がゆっくり流れる国」と形容される東南アジアの内陸国ラオス。内陸という交通上の不利は、ある意味でラオスを他の国から"置いてけぼり"にした代わりに、豊かな自然とノンビリして穏やかな人々という宝物をこの国に残しました。

ラオスはインドシナ半島の内陸国です。活動を行っているカムアン県は中部に位置し、西はメコン川を挟んでタイと、東はベトナムと国境を接して、東西国境貿 易の要所となっています。ラオス国内でも比較的森林が豊富に残されている地域で、人々は森林から食料、薬草、建材、水を得るなど、森林と密接した生活を営 んでいます。特に米不足時や自然災害時には、キノコやタケノコなど非林産物を販売して生計を補っています。しかし近年、経済開発の活発化で、村人の生活の 基盤である森林の伐採が進んでいます。

カンボジアは、1970年代に激しい内戦を経験しました。その後、徐々に復興が進み、都市部を中心に経済発展が進んでいます。一方で、人口の約7割が農村 部に暮らし、その多くが家族経営の自給的な農業を営んでいます。これらの農家は伝統的に稲作を行いながら、森や川、湖などから必要な食料、薪などを採集 し、暮らしてきました。


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