支援プロジェクト


日本国内難民支援プロジェクト

国内難民支援に関する理解促進のための情報発信、人材育成、難民の社会統合に向けた支援

【プロジェクト全体の成果】
一昨年に比べ、メディアのシリア難民記事は減少傾向にありますが、JARからの情報発信によって、関心を示す市民を広げることができました。たとえば、アシスタント養成講座は定員数を増やしたにも関わらず、毎回キャンセル待ちが出るほど盛況であり、JARウェブサイトへの月平均のアクセス数(ページビュー)は、前年と比較し、約30%弱増加しています。発信の柱となるウェブサイトには、前年にご支援いただき作成した「日本にいる難民のQ&A」に掲載した情報やデータを再活用し、掲載し、多くの方に情報を届けるための基盤を整備することができました。

 

学生との取り組み、Meal for Refugees(M4R)は6年目に入りましたが、参加大学は引き続き増え、今年度は6大学に新規導入、合計19大学で実施されました。2016年6月には関西学院高等部も参加を果たし、高校初導入となりました。さらに、導入をリードした半田翔也さんが、高校生エッセイコンテストで「日本における難民問題」をテーマに外務大臣賞を受賞。M4Rを通じて、若い世代の問題意識と行動力が着実に芽生えています。

【今後の展望】
昨年設定した新たなミッション「難民支援協会は、難民が新たな土地で安心して暮らせるように支え、ともに生きられる社会の実現に取り組む」に従い、「難民を受け入れられる社会」とはどんな社会かを考えるような情報発信を強化することで、認知の裾野を広げていきます。そのために、発信素材を充実させるためにウェブサイトの改訂は最優先課題です。同時に、直接伝える機会である講演やイベントも丁寧に行っていきます。さらに認知の裾野を広げるためには、発信力ある著名人を通じた発信にも力をいれていく予定です。

国際社会では、昨年に続き「難民」はグローバルな重要課題ですが、米国トランプ氏の大統領当選の動きなどを受け、難民に対して排外的な風潮は強まっているといえます。そのような状況を受け、日本においても難民に対しての偏見や誤解が広がることは懸念です。たとえば、「偽装難民」報道の影響は未だ根強いですが、JARとしては、適切な情報を継続して発信すること、また時にはJARの見解を強く伝えていくことを通じて、難民への理解を広げていきたいと考えています。

【受益者の声・2名】
石谷奈美(JAR広報部インターン)

JARでインターンをはじめて1年になります。以前から難民問題に関して関心があり、ドイツへの留学中に現地の難民ボランティアに参加する機会を得て、より難民問題を身近に感じ、自分も何かの形で貢献したいと思い、インターンに応募しました。ドイツと比較すると、日本はまだまだ難民の認知が低いですが、こういう状況の中で、どんな記事やメッセージが共感を生むかを考えながら、JARのフェイスブックに投稿する情報を日々探しています。共感を生むと思う記事を探し、読まれるようにタイトルを付け、要約をした投稿に多くのいいね!がつくのはとてもやりがいです。地道な活動ですが、JARのインターンをすることで、伝え続けることの大切さを実感することができました。

フェイスブックコメントのため匿名
メールマガジンやフェイスブックでの情報発信を拝見し、地道で献身的な活動に深い敬意を抱いています。難民の方の記事は、いつも尊敬の念をもって読んでいます。フェイスブックでの友人・知人にも知ってもらえればと微力ながらいつも思っています。まず知ることで優しくなれ、身近な行動を起こせると思いますので。12/14のイベントにやむを得ず伺えなかったため少しですが寄付させていただきます。

【スタッフの感想】
田中 志穂(広報部コーディネーター)
 
継続的なご支援ありがとうございます。

日本という社会において、難民に関する理解を広げていくことは大きなチャレンジです。そもそも「難民」が紛争などから逃れてきた人たちであることや、難民保護は人の命を救うという支援であることなどを伝えます。頭では理解できても、実際の「難民」に出会ったことがない人が多い状況で、深い理解と共感を促すことは簡単ではありません。

そんな状況において、難民の認知啓発、そして、難民を支えるための人材育成という事業は、「成果」がでるまでに時間がかかりますが、昨年はとてもうれしいニュースがありました。M4Rのはじめての高校生メンバーが、エッセイコンテストで入賞するという快挙です。若い世代にしっかりと伝えていくことで、未来につながる「芽」が生まれることを実感するとともに、そのような性急には結果が生まれにくい事業をご支援くださっていることに、改めて感謝いたします。M4Rは今年で6年目に入ります。将来の日本の難民受け入れを担う人材が輩出できるよう、引き続き尽力していきます。

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