HOME > いちじきカレンダー<実践ストーリー> > ポケットの100円玉
学校から帰ると、毎日のように犬のジョンを連れて、いつも遊んでいる公園に向かう誠くん。
途中には、大好きな駄菓子屋があります。
「今日は何を食べようかなぁ」
ポケットに入れた100円玉をギュっと握りしめながら、何を買おうか迷っていると、学校帰りの里佳さんに声をかけられます。
「あら、誠くん。何してるの?」
「うん。お腹すいちゃったから、お菓子買うんだ」
「なんだぁ。だったらマドレーヌがあるよ。調理実習で作ったんだ。おいしくできたよ」
「ほんと! ぼくも食べたいなぁ」
「帰って一緒に食べようよ」
誠くんは、握りしめた100円玉を出して、
「それじゃ、この100円玉、募金箱に入れようかな!」
「それ、いいと思うよ!」
ニコニコ笑顔の誠くんと里佳さん。
「早く帰ろうよ。家まで競走ね!」
なぜだか、ジョンが先に走り出します。
「ジョンがいちばん食いしん坊だね」
大笑いしながら、家に帰る誠くんと里佳さんでした。